[干し野菜作り] きゅうり、ピーマン、ぶなしめじを野菜乾燥機と天日干しで比較テスト
公開日:
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最終更新日:2017/01/05
野菜 乾燥例, 食品 乾燥例, 食品乾燥機・天日干しの乾燥比較テスト
野菜乾燥機と天日干しの干し野菜作り比較テスト。
今回はきゅうり、ピーマン、ぶなしめじで乾燥比較を行います。
以前の記事では大根やキャベツ、人参、カボチャの比較テストを行い野菜乾燥機を使用したほうが6倍以上早く乾燥が完了するという結果だったのですが今回のきゅうり、ピーマン、ぶなしめじではどのような結果になるでしょうか。
乾燥時間の差や仕上がりの見た目などに違いはあるのかなどを検証していきます。
キャベツ、人参、カボチャの比較テストの詳細は下記リンクよりご覧頂けます。
[食品乾燥機vs天日干し]キャベツ、人参、カボチャで比較テスト
大根の比較テストの詳細は下記リンクよりご覧頂けます。
[比較]切り干し大根を野菜乾燥機と天日干しで乾燥させた結果
Contents
干し野菜作りに使用する食品乾燥機「ドラミニ」
- 小型乾燥機ですが6段トレーで約3kgの乾燥を1度に行えます。
- 温度設定可能、タイマー付の高機能です。
- 電気代も1時間で3~4円と省エネです。
- 静音仕様のため作動音も静かです。
価格:¥26,800
実際に食品乾燥機「ドラミニ」を使用されたお客様の声は下記をクリック
食品乾燥機ドラミニを使用したお客様の声一覧
きゅうり、ピーマン、ぶなしめじを干すのに使用した干しかご
1000円前後でアマゾンなどで販売している干しかごです。
この食品乾燥機と干しかごを使って比較テストを行っていきます。
干し野菜作り(きゅうり)の手順
野菜を丸ごと乾燥させるのは非常に時間がかかるためスライスを行います。
まず、きゅうりのヘタをカットします
きゅうりを5㎜位の幅にカットします。
合計1456gのきゅうりをカットしました、これより食品乾燥機と天日干しで乾燥させていきます。
スライスの量が多い場合は電動野菜スライサーを使用すれば短時間でカットすることができます。
野菜乾燥機で干しきゅうり作りを行います
乾燥前重量728gのきゅうりを食品乾燥機にのせ、設定温度60℃で乾燥させます。
6時間乾燥後のきゅうり
乾燥前重量728g→6時間乾燥後72g
6時間の乾燥で約90%の水分が失われました、まだ柔らかく、湿っています。
12時間乾燥後
乾燥前重量728g→6時間乾燥後72g→12時間乾燥後29g
12時間の乾燥でとても小さくなりました。
触ってみても水分は感じません、乾燥で硬く脆くなりました。
12時間以上の乾燥ではきゅうりの重量の減少はありませんでした。
きゅうりは12時間程度の乾燥でほぼ水分は無くなるということになります。
天日干しできゅうりの乾燥
先程と同じようにカットしたきゅうりの天日干しを行います。
干しかごに入れてきゅうりの天日干しを行います。
きゅうりの重量は先程と同じく728gです。
天日干し1日経過
初日は晴れていて暖かかったです。
乾燥前重量728g→1日乾燥後重量426g
表面はしっとりしており、柔らかく水分はまだまだあります。
天日干し2日経過
天気は曇りです。
乾燥前重量728g→1日乾燥後重量426g→2日乾燥後重量304g
表面はまだ少ししっとりしています、皮の部分が小さくなってきています。
きゅうり天日干し3日目
3日目、暖かく良い天気でした。
乾燥前重量728g→1日乾燥後重量426g→2日乾燥後重量304g→3日乾燥後重量125g
表面はほぼ乾いています、全体的に小さくなっています。
きゅうりは乾燥に時間がかかったので、ダイジェストで確認します。
天日干し6日目
6日目、天気は雨でした。
乾燥前728g→1日乾燥後426g→2日304g→3日125g→4日95g→5日69g→6日30g
野菜乾燥機で12時間行った重量と同じくらいになりました。
これ以上の乾燥で重量の変化は無かったので、きゅうりの天日干しは6日目で終わりです。
干し野菜作り(ピーマン)の手順
ピーマンも丸ごとの乾燥は難しいのでカットしていきます。
ピーマンのヘタをカットし、中の種を手で取ります。
ピーマンを約5㎜位の幅でカットしました。
424gのピーマンです、これより乾燥させていきます。
野菜乾燥機で干しピーマン作り
食品乾燥機のトレイにスライスしたピーマンを並べます。
乾燥前重量212g、設定温度60℃で乾燥させていきます。
ピーマン6時間乾燥後
乾燥前重量212g→6時間乾燥後14g
6時間の乾燥で重量は一気に減りました。
もうすでに表面を触ると乾いており、力を加えると折れてしまいます。
6時間以上の乾燥で重量の変化はありませんでした、食品乾燥機のピーマンは6時間で終わりました。
天日干しでピーマンの乾燥
先程と同じようにピーマンをスライスしたものを干していきます。
乾燥前重量は212gです。
ピーマンの天日干し1日目
乾燥前重量212g→1日乾燥後重量65g
まだ少ししっとりしていて柔らかいです。
ピーマンの天日干し2日目
乾燥前重量212g→1日乾燥後重量65g→2日乾燥後重量41g
表面はほぼ乾いてきました、硬くなっているピーマンもあります。
ピーマン天日干し3日目
乾燥前重量212g→1日乾燥後重量65g→2日乾燥後重量41g→3日乾燥後重量15g
全体的に硬くなってきましたが個体差があり、柔らかいものも硬いものもあります。
天日干し3日目で食品乾燥機の6時間とほぼ同じ重量になりました。
これでピーマンの天日干しは完了となります。
ぶなしめじの乾燥手順
ぶなしめじは根元を切り、房を分けて乾燥を行います。
ぶなしめじを手で2つに分けます。
ぶなしめじの根元を切ってほぐします。
570gのぶなしめじです、これより乾燥させていきます。
野菜乾燥機で干ししめじ作り
食品乾燥機のトレイにぶなしめじを並べます。
乾燥前重量285g、設定温度60℃で乾燥させていきます。
ぶなしめじ乾燥6時間後
乾燥前重量285g→6時間乾燥後26g
もう水分は感じられません、簡単にパリッと折れるまで乾燥しています。
12時間乾燥後
乾燥前重量285g→6時間乾燥後26g→12時間乾燥後25g
6時間後から1gだけ重量が変わりました。
見た目、触った感じ変わりありません。
12時間以上の乾燥でぶなしめじの重量は変わりありませんでした。
食品乾燥機でのぶなしめじ乾燥は6時間程度で完了ということになります。
天日干しでぶなしめじの乾燥
ぶなしめじの乾燥前重量は先程と同じ285gで天日干しを行います。
天日干し1日目のぶなしめじ
乾燥前重量285g→1日乾燥後重量67g
乾燥前と比べて、ぶなしめじにしわが増えました。
徐々に乾燥で小さくなっています。
天日干し2日目のぶなしめじ
乾燥前重量285g→1日乾燥後重量67g→2日乾燥後重量38g
触ると乾燥でザラザラとした手触りに変わりました。
天日干し3日目のぶなしめじ
乾燥前重量285g→1日乾燥後重量67g→2日乾燥後重量38g→3日乾燥後重量26g
とても小さく、軽くなりました。
天日干し3日目でぶなしめじは食品乾燥機の6時間とほぼ同じ重量になりましたので完了となります。
出来上がった干し野菜の見た目や味を比較
きゅうり
左 食品乾燥機で作った干しきゅうり 右 天日干しの干しきゅうり
食品乾燥機のきゅうりは指で力を入れると簡単にパリッと割れる乾燥状態です。
天日干しのきゅうりは、食品乾燥機のきゅうりと比べてグニッとした感触です。
天日干しは見た目も少し濃く、変色しているようです。
この2つをそのまま食べ比べてみました。
両方それぞれ違った歯ごたえがあり、ほのかに甘く美味しかったです、天日干しのきゅうりは多少青臭さが強かったです。
ピーマン
左 食品乾燥機で作ったピーマン 右 天日干しのピーマン
食品乾燥機のピーマン全てが硬く、指で押すとパリッと折れます。
天日干しのピーマンは少し柔らかいです、折れたり折れなかったり個体差があります。
この2つをそのまま食べ比べてみました。
味に違いはほぼありませんでした、食品乾燥機のピーマンの方が歯ごたえが良くて食べやすかったです。
ぶなしめじ
左 食品乾燥機で作ったぶなしめじ 右 天日干しのぶなしめじ
食品乾燥機のぶなしめじは指で押すと割れる程乾燥しています。
天日干しのぶなしめじは、やはり少し柔らかいです。
この2つをそのまま食べ比べてみました。
天日干しよりも、食品乾燥機のぶなしめじの方が甘味のようなぶなしめじの風味が強いように感じます。
乾燥した野菜を水で戻すと違いがあるのかを比較
食品乾燥機と天日干しで出来た干し野菜を水で戻した時に違いはあるのか実験しました。
同じ重量10gの乾燥野菜を同じ水の量で戻して比較します。
きゅうり
左 食品乾燥機で作った干しきゅうり 右 天日干しの干しきゅうり
30分後
食品乾燥機のきゅうりの水も少し濁ってきましたが、天日干しのきゅうりの水のほうが薄茶色に濁ってきています、きゅうりの出汁が出ていると思われます。
食品乾燥機と天日干しの香りを嗅いでみると、天日干しの方がきゅうりの香りが強くします。
食品乾燥機のきゅうりを水に戻したもの
天日干しのきゅうりを水に戻したもの
水で戻したきゅうりは見た目あまり違いはありませんでした。
水で戻したきゅうりの水をある程度ふき取り重量を量ってみました。
食品乾燥機のきゅうり 37g
天日干しのきゅうり 32g
食品乾燥機のきゅうりの方が少し吸水率が高く5g差が生まれました。
ピーマン
左 食品乾燥機で作ったピーマン 右 天日干しのピーマン
30分後
食品乾燥機のピーマンの水の色が変わっています。
香りをかいでみるとやはり食品乾燥機のピーマンの水の方がピーマンの香りが強いです。
食品乾燥機のピーマンを水に戻したもの
天日干しのピーマンを水に戻したもの
食品乾燥機のピーマンの方がふっくらして柔らかいです。
水で戻した食品乾燥機のピーマン 52g
水で戻した天日干しのピーマン 35g
約20gの重量差になりました、これにより食品乾燥機のピーマンのほうが天日干しのピーマンより吸水率が高いと言えます。
ぶなしめじ
左 食品乾燥機で作ったぶなしめじ 右 天日干しのぶなしめじ
30分後
食品乾燥機の水の色のほうが濃く、香りも強いです。
左 食品乾燥機のぶなしめじ 右 天日干しのぶなしめじ
天日干しのぶなしめじの方がふっくらとした見た目です。
食品乾燥機のぶなしめじ 31g
天日干しのぶなしめじ 36g
天日干しのぶなしめじの方が食品乾燥機のぶなしめじより吸水率がある為、5g重量がありました。
野菜乾燥機vs天日干しの結果
野菜乾燥機を使用すればきゅうり、ピーマン、ぶなしめじは6~12時間でほぼ水分はなくなります。
きゅうりは天日干しに時間がかかる、ピーマン、ぶなしめじは3日程度の天日干しで野菜乾燥機の6~12時間と同じくらいの干した状態となるようです。
野菜乾燥機のピーマン、ぶなしめじと天日干しのきゅうりは水に戻した際、素材の成分が多く出ることが解りました。
野菜乾燥機のきゅうり、ピーマンと天日干しのぶなしめじは吸水率が高い数値でした。
以前行ったキャベツ、かぼちゃ、人参と同じように野菜乾燥機を使用すれば6倍以上早く乾燥が完了するということなります。
また、見た目や味も野菜乾燥機で行ったもののほうが良いかと思います。
*味に関しては個人の見解です。
こちらの記事もおすすめです。
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